インタビュー動画はこちら
【動画埋め込み】
アナログな作業が今も大量に残るバックオフィス。その現場に、AIを使った「仕組み化」で向き合い続けているのが、シー・システム株式会社だ。ツール提供にとどまらず業務プロセスの整理から運用の定着までを伴走する同社の哲学、そして2代目としてこの事業に人生を懸けるに至った原点について森下亮佑氏に語ってもらった。
- ツール単体の販売では現場が変わらなかった、という失敗から見えた本質
- 「人が中心、AIは手段」という同社のビジョンと、大切にしている3つの価値観
- 「0.5歩先」という、挑戦する人・企業に寄り添う独自のスタンス
プロフィール

森下 亮佑(もりした・りょうすけ)
シー・システム株式会社 専務取締役
2011年に京セラ株式会社に入社し、エンジニアとして業務改善・自動化に携わる。5,000人規模の工場内で3年連続ベスト3に選出され功労賞を受賞するなど実績を重ねる。2014年、2代目としてシー・システム株式会社に入社。中小企業向けのシステム開発を通じた業務改善を推進し、現在は専務取締役およびAI事業の責任者として、バックオフィス領域におけるAI活用と業務の仕組み化を牽引している。また、RPACommunity大阪支部代表も務める。
▶シー・システム株式会社 公式サイト:https://seagp.com/
バックオフィスに眠る『アナログな作業』をAIで仕組み化する
シー・システム株式会社は、事務作業、いわゆるバックオフィスの領域にAIを組み込んだサービスを展開しています。私自身、根っからの自動化好きのエンジニアで、現場の困りごとを愚直に聞きながら、それを仕組み化していく。そんな仕事を日々させていただいています。
バックオフィスの世界では、DXという言葉のもとで様々なツールが導入される一方、実際の現場ではいまだにアナログな作業が大量に残っています。企業同士のやり取りではFAXやPDFが行き交い、せっかくデジタルだったデータが一度アナログに変換され、受け取った側がまたそれを見ながら手入力する。こうした入力作業だけで、日本全体では年間1.8兆円規模の労働コストがかかっていると言われています(※)。私たちは、その中でAIが担える領域を業務の運用にしっかり落とし込むことを仕事にしています。
※国内SMB層以上の企業(約50万社)のデータ入力作業時間から換算した労働コストの試算値(当社調べ)
2代目として入社し、見えた現場の属人化
実は私自身、0から会社を立ち上げたわけではなく、2014年に2代目としてこの事業を引き継ぎました。前職ではエンジニアとして業務改善や自動化に携わっていて、シー・システムに入社してからも、多くの企業様の現場に入り込ませていただきました。
そこで見えてきたのは、「あの人がいないと回らない」という属人化した業務の山です。入社した直後にRPAが自動化のブームとして注目されたのですが、これは単なる流行りではなく、繰り返し作業を自動化する非常に強力な手段だと感じました。人口減少で人手不足が進む社会の中で、業務自動化は必ず必要になる。そう確信したことが、この仕事に人生を懸けようと思ったきっかけです。

「ツールを売るだけでは、現場は変わらなかった」
最初に「AI JIMY OCR」というAI OCR(光学文字認識)ツールを開発して提供したとき、これさえあればお客様の課題は解決できると信じていました。ただ実際には、ツールを導入しても現場の運用に定着せず、課題が残ってしまう。なぜ使いこなしてもらえないのだろうと悩んだ時期もありました。
お客様の声を聞いていくうちに気づいたのは、問題はツールそのものではなく、業務を整理できていないことだったということです。そこから初めて、業務プロセス全体に着手するようになりました。文字を読み取るだけでなく、その前後を含めた業務プロセスを改善していく。これが一番苦労した点であり、同時に一番乗り越えてよかったと思える経験です。
今は、業務ヒアリングから可視化、フロー設計、ツール導入、そして運用への定着まで一貫して伴走することを大切にしています。AIエージェントだけで完結する業務は、実はそう多くありません。特にバックオフィスは、入力ミスが許されず、日々大量の書類を正確に処理し、セキュリティにも配慮する必要がある領域です。人・システム・AIを適切に組み合わせながら、責任を持って任せられるところと、人が担うべきところを見極める。それが私たちの提供価値だと思っています。
人が中心、AIは手段。大切にしている3つのこと
私たちが大切にしているビジョンは、「人間にしかできないことを、働くことの真ん中に置く」ということです。AIができることは確かに増えていきますが、AIが主役の社会を目指しているわけではありません。あくまで人が中心にいて、その手段としてAIがある。AIを身近な道具として使ってもらえる社会をつくりたいと考えています。
その上で、日々大切にしているのは3つの価値観です。1つ目は、目先の損得ではなく人として正しく誠実に対応すること。2つ目は、バックオフィス特有の泥臭さに向き合うチャレンジ精神。企業ごとにルールが異なる現場に、根気強く仕組み化で向き合っています。そして3つ目は、時代に合わせて生成AIなどの新しい技術を柔軟に取り入れる、クリエイティブな姿勢です。

バックオフィスは、会社を巡る「血液」
日本の人口減少は今後も確実に進みます。人手不足に悩みながらも、解決策を持てないまま事業を続けている企業様は少なくありません。私たちは、AIというツールを使ってその課題を一緒に乗り越え、次の働き方を一緒につくっていきたいと考えています。
実際にある運送会社様では、ルールが整理されないまま特定の担当者しか分からない業務が積み重なっていました。そこでまず業務を見える化し、AIで自動化できる部分を自動化した上で、人にしかできない部分をマニュアルとして仕組み化しました。属人化は、担当者に何かあったときの企業リスクにも直結します。仕組み化によってその会社の成長路線に乗せていく。バックオフィスは表からは見えにくい裏方のようですが、会社の中を巡る血液のような、非常に重要な役割を担っていると思っています。
これから挑戦する人へ。「0.5歩先」で寄り添う
今の時代は選択肢や手段が非常に多く、だからこそ企業にとってはチャンスの多い時代だと感じています。目の前の人が抱える課題に愚直に寄り添い、いかに解決してあげたいかを考えることから、事業の種は生まれてくるのではないでしょうか。
私たちは「0.5歩先」を事業のスタンスにしています。声をかければ届く、手を伸ばせば届く。そんな距離感でお客様に寄り添いながら、少しだけ先を歩く。これからもAIと人間の境界が曖昧になっていく時代だからこそ、人にしかできないことを見つけ、そこに注力していく。そんな未来を、皆様とご一緒につくっていきたいと思っています。

今回インタビューを通じて強く感じたのは、シー・システム様の強みが「AIという最先端のツール」ではなく、「泥臭く現場に寄り添う姿勢」にあるということです。「0.5歩先」という言葉通り、遠い理想を語るのではなく、現場で困っている一人ひとりの手に届く距離で一緒に汗をかく。その誠実なスタンスこそが、属人化に悩むバックオフィスを救う一番の鍵なのだと実感しました。
人手不足が加速するこれからの時代、AIを怖がるのではなく「頼れる相棒」として使いこなしていく。そんな前向きな未来へのヒントが詰まったお話でした。
・YouTubeチャンネル登録はこちら:https://www.youtube.com/channel/UCGpj4oZU_z7tatn2-C9dGMA
・広報PRの無料相談はこちら:https://happy-pr.co.jp/consultation/
・「挑戦者に訊く」への出演をご希望の方はこちら:https://happy-pr.co.jp/challengers-interview/

